ベトナム・フエの伝統工芸品の線香村「トゥイスアン村 / Lang huong Thuy Xuan」ガイド

ベトナム中部の古都「フエ(Hue)」の伝統工芸品の線香村「トゥイスアン村/Làng Hương Thủy Xuân」。歴史的建造物や世界遺産巡りの間に行ける場所にあり、色鮮やかな線香が販売しているお店ではそれぞれ写真スポット・衣装貸出も利用できることから多くの観光客に人気のスポット。

ベトナム国内でも歴史的な工芸村の一つであり、フエに観光に来たなら必ず寄っておきたいところ。カラフルに飾られた線香と一緒に写真撮影を楽しめたり、実際に線香作りやノンラー作りの見学も！本記事では「トゥイスアン村」への行き方や利用方法について詳しく解説しております。

トゥイスアン村 / Lang huong Thuy Xuanの行き方

【場所】

フエ市中心地から南西に約7キロ。ベトナムの世界遺産に登録されている「トゥドゥック帝廟（Mausoleum of Emperor / Tu Duc Lăng Tự Đức）」から徒歩10分、フエの観光スポットツアーの定番ですね。

ボンカン（Vong Canh）丘の麓のHuyen Tran Cong Chua通りの両側に赤や青、黄色などのカラフルな線香で彩られたお店が連なっています。エリアの長さは約1kmと小さな村になっていますね。

個人的には村というよりは線香店通りのほうがしっくりはきますが～。

残念ながらこの日は雨～。。晴れていれば、店頭にも線香の飾りなども沢山設置されています。トゥイスアン村・エリアへの入場料は無料です。

半日観光ツアーに組み込まれていることもありますし、タクシーで行くこともできます。ただこの周辺は流しのタクシーはあまりないので、個人で行かれる方は事前に利用するタクシーと交渉しておくと良いかと◎

フエの線香村「Lang huong Thuy Xuan」解説

約700年前・グエン王朝時代から始まった香づくり

かつてトゥイスアン村はグエン王朝時代の宮廷や官僚がトゥアンホアとフースアン地域の人々に香を供給する場所でした。現在もなお、化学物質を使用せず、環境にやさしい天然素材のみで作る伝統的な製法を今もなお守り続けるとのこと。

香りはシナモンやレモングラス、沈香（アガーウッド）など様々な種類を用い、日本の線香とはまた違う独特な芳しい香りも特徴的！

昔は線香の色は赤色と茶色のみでしたが、今では今では紫、黄、青、ピンクなど、太陽の下で輝く様々な色の香を目にすることができます。

SNSで話題に！カラフルな線香と一緒に撮影できる写真スポットも！

赤・黄・青・緑・ピンクと竹を染色した線香の飾り、どこのお店も写真スポット用のスペースがあります。

これだけカラフルな線香に囲まれながらの写真撮影！多くのベトナム人観光客が店内で写真撮影を楽しんでいました。

お店の方も写真撮影してもらう→営業の流れとなるので、ただ買って～と言われるより十分に写真を撮影を楽しませてもらってからなので気持ちよく購入できますね。

また、ベトナムではよく線香を使われるので観光客以外の地元の方もお買い物しに来ておりました。

どのお店にもベトナムの民族衣装アオザイ、小物類なども貸出してくれます。※お店によっては衣装の貸出は有料の場合もあるとのこと

娘は頑なにアオザイは着ないと言うのでノンラーと小物を貸していただき撮影会。子供用のは比較的に種類少なめですが、お店によって多少種類は違うかなぁ～と。

フエの特産物の線香に囲まれながら撮影も楽しめるので、思い出作りとしてもいいですね。

線香＆ノンラー作り体験・見学

実際に線香作りの見学、そして体験もさせていただきました！まぁ体験といっても本格的なものではなく、最初にお手本見せて説明なしでいきなりやります（笑）　すぐに職人さんとガイドさんが手伝ってくれましたがー！

今回は線香を中心にご紹介していますが、ベトナム全土で用いられる円錐形の帽子「ノンラー（Nón Lá）」もフエの特産物として有名です。職人さんがノンラーを作っている様子を見学させてもらえました！

線香・沈香、ノンラーの種類

ノンラーはベトナムのどこでも売っているイメージなので、フエの特産物とは知らなかった...！！ホーチミン市では見ない素敵なデザインのノンラーがたくさんありますね～

この葉っぱのノンラーも葉脈がそのまま出ていたり、ベトナムの国花である蓮が描かれているのも素敵。

線香の価格は種類にもよりますが、1袋50,000ドン～くらい。

（ちなみに線香購入後に娘が私が持つ！というので任せていたらいつの間にか無くなっているという...私の線香はどこに...笑）

沈香は1箱50,000～60,000ドン。もっと観光地価格なのかと思いきや、全体的に気軽に購入しやすい価格帯ですね。

その他、ベトナムらしい雑貨やポストカードなどのお土産品も色々。ただこの辺りは古くなっているものもあるので、購入したい場合はよくチェックしてくださいねー！

「トゥイスアン村」へはタクシーで行くこともできますが、他にも歴史的建造物をぐるっと一緒に回ったほうが効率が良いので、半日観光ツアーで組み込まれているもののほうがスムーズには利用できるかなと！私は宿泊しているホテルで申し込めるツアーを利用しましたが、他の観光客の方も9割くらいはツアーで来ている模様。

歩いて他の観光スポットを巡るのは時間もかかるし、結構大変かと思うので事前に世界遺産・観光スポット巡りをするなら事前にスケジュールを計画しておきましょう～

まとめ

線香は市場などにも卸しているとのことですが、市場や他の販売店だと入荷してから時間が経っているものもあるので、線香や沈香を購入したい場合はこちらで購入しておくと◎

思っていたよりのどかな場所ではありましたが、写真撮影スポットとしても楽しいので、古都フエの観光巡りに。ぜひぜひ！

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