ベトナム・カンザー「マングローブの森クルーズ観光」ホーチミン郊外日帰りツアー徹底解説

2024年1月12日

ホーチミン郊外、日帰りで行ける旅行『カンザーのマングローブの森クルーズ観光』ついてご紹介します。

ホーチミンの日帰りツアーはメコンツアーが有名ですが、圧倒的なスケールの大自然を体験できる「奇跡の復活を遂げたマングローブの森」周遊。他にもワニ釣り体験、パノラマ絶景、ベトナム海鮮グルメなど南国ならではの貴重な体験ができます。

 

マングローブの森が生い茂る雄大な自然風景を楽しめる観光地。東南アジアならでは(?)の刺激的なスポットも!

今回はカンザー・マングローブの森クルーズ観光の基本情報や行き方、ツアー比較、注意点、実際にマングローブの森クルーズ観光へ行ってきた流れも合わせて解説!

※2024年3月17日更新 南部の大規模海鮮市場「ハンユン市場」のブログを追加&情報更新しました

 

マングローブの森とは

ホーチミン市から約55km離れた場所に位置する自然保護区。南ベトナム戦争時、南ベトナム解放軍の重要拠点であったこの場所は、米軍による枯葉剤の影響で砂漠化。戦後、自然を大切にするベトナム人やNGO団体の地道な植林活動により再生されました。

ユネスコ世界自然遺産にも!「マングローブの森」

現在は約30種類が生息する、アジア最大級エコツーリズムスポットの1つです。

 

「マングローブの森クルーズ観光」こんな事が出来るよ!一覧

マングローブの森クルーズ観光では、このような体験ができるよ!をまとめました(※申し込むツアーによって行かないスポットもあります。マングローブの森を小舟で周遊する以外にも楽しめるスポットがあり◎

  • ユネスコ自然遺産に登録された豊かな森林の中を小舟でクルーズ
  • 高さ約25mのパノラマ展望台でマングローブの森の風景を楽しむ
  • 大迫力!スリル満点のワニ釣り体験
  • 猿の楽園...だけど危険!?モンキーアイランド
  • 海鮮ベトナム料理で昼食
  • 昔ながらの製法で行う塩田見学

 

ツアーについて(料金・内容比較)

個人で行くのは難しい!ツアー申込がおすすめ

ホーチミンの端っこにあるカンザー(バムサット)へは、中心地から車で約2時間。バスや車でカンザーまで個人で行く事はもちろんできますが、フェリーや小舟の交渉、その他アクティビティの利用する場合などベトナム語がかなり出来ないと難しいかと...

初めてマングローブの森へ行く方は、ホーチミンに支店がある旅行会社からツアーを申し込みましょう。下記に日本語ガイドのツアー・料金をまとめておりますので参考までに!

 

会社名 内容 料金
VelTRA(ベルトラ) マングローブの森周遊、ワニ釣り、パノラマ展望台、昼食あり、ホテル送迎あり 大人1名:23,292円
タビスパ マングローブの森周遊、ワニ釣り、塩田見学※シーズンによる 大人1名:約 14,030 円 ※混在車、英語ガイドの場合は約8,052円
ウェンディーツアー マングローブの森周遊、ワニ釣り(エサ代は別途支払い)、パノラマ展望台、昼食あり、混在車プラン 大人1名:20,922円~
kkday マングローブの森周遊、ワニ釣り、パノラマ展望台、昼食、日本語ガイド、指定ホテル送迎(1区、もしくはTNKトラベル)、混在車プラン 大人1名:15,411円
TNKトラベル マングローブの森周遊、ワニ釣り、パノラマ展望台、昼食、日本語ガイド、指定ホテル送迎(1区、もしくはTNKトラベル) 大人1名:$119 ※混在車の場合は$106
JTB マングローブの森周遊、ワニ釣り、パノラマ展望台、昼食付 大人1名:15,367円~

※こちらは2024年1月現在の情報です。また、下記の内容についてはウェブサイトに掲載されているものを記載しています。内容や料金が変わることもあるので、念のためご予約の際は内容をツアー会社にお問い合わせください。

ローカルの旅行会社まで書いていくと、書ききれないので省きます。

 

ツアー会社以外にも個人ガイドさんにお願いする方法もあり(私は毎度個人ガイドさんに頼んでいます)。ただ、この方法は個人ガイドさんとお知り合い、もしくは掲示板などで宣伝されている方のみかなと。。

ちなみに次の体験記にまとめている内容を個人ガイドさんにお願いしたところ、ベトナムドンで2,125,000ドンでした(宿泊ホテル送迎あり)。今日のレートですと約12,600円。料金は時期にもよって変わりますのであくまで参考に!

 

【体験記】カンザー公園・マングローブの森クルーズ観光に行ってきた

マングローブ観光に行った流れをまとめました!あまり他のウェブサイトなので書かれていない細かい所も合わせてご紹介していきます。

大まかな流れは旅行会社で利用できるマングローブツアーと同じなので、マングローブの森クルーズ観光に興味がある方はご参考に~!

ホテル・家から車でカンザーへ(ホーチミン市から約2時間)

車に乗ってそのまま移動船で乗船

ホーチミン日本人街にあるホテルから車で約30分ほど走ると、港湾エリアがあるニャーベー川へ。フェリーに乗ってカンザー地区のある対岸へと向かいます。

船に乗る時間は約10分、満車になれば出発!対岸へは陸路でも行けるのですが、そのまま車ごとフェリーに乗れるのも普段できないので面白い。

 

2階に上がってサイゴン川の景色を眺めるのも◎

船に乗っている間は車で待っておくのも良いけど、せっかくなので外に出て外の景色を眺めてみましょう◎ 田舎となると歩道が荒れているのでは!?と思いますが、ここからカンザーまでの道は舗装されているので揺れはそんなに気にしなくて良いかも。

 

カンザー到着→モーターボートで移動

フェリーに乗り込む!

モーターボートに乗って移動しました!風を感じられて気持ちいいですよ~!

 

見渡す限りのマングローブ

どこを見ても自然で溢れており、なかなか出来ない体験ですよね。この広大な川を約15分ほどモーターボートで走っていくと、ヴァムサット生態公園(Vam Sat Ecopark))に到着します。

 

いざマングローブの森へ!

雄大なマングローブの森を小舟で巡る

それでは小舟に乗って、いざマングローブの森クルーズ!木が生い茂るを浅い水かさの中、ボートは進んでいきます。鳥のさえずりや水の音、自然の音以外聞こえない不思議な体験。

 

美しい自然を満喫しよう

ボートはゆっくりとマングローブの森にある川周辺を進んで行きます。メコンデルタより観光地化されていないので、落ち着いた雰囲気の中、大自然を楽しむことができますね。

 

(こちらは船に乗る前の写真です)ベトナム戦争でアメリカ軍が全土に撒いた枯葉剤の影響でカンザーのマングローブ地帯のうち、約4万ヘクタールが枯れました。現在は地元民やベトナム政府、国際協力NGOなどの植林の協力を経て、4分の3まで回復しています。

 

コウモリの住処も見学

コウモリは夜に動く習性がありますが、この場所は昼間のコウモリの様子が見える住処。「あ!あそこにもコウモリがいますよ!」「今飛びました!」と教えてもらうものの、私には見えぬ(笑)

一緒にツアーに参加した父&父友たちは少し見えたようですが、双眼鏡を持っていくとより分かりやすかったかなと。

 

地平線まで続くマングローブの風景を「パノラマ展望台」

パノラマ展望台

カンザーの西側にある「パノラマ展望台」は、高さ25mの位置マングローブの森を360度見渡せるスポットです。ただ、展望台まで上がる階段は補強されていなくて一部壊れている所もあるし、階段を上るとゆらゆら揺れるとある意味スリル満点...な場所。

 

階段...こわい

階段、ここも怖いー

登っている最中も「本当にこれ大丈夫か...?」と不安いっぱいにはなります。あと階段の幅が急に変わる所もあるので注意。

 

展望台の1番上まで到着!

運動していない体にキツイ...。なんとか1番上までたどり着けました。どこまでも続く美しいマングローブの森林を360度パノラマ風景で一望できます。

 

地平線まで続くマングローブの風景

ホーチミンからの日帰りツアーではメコンデルタが有名だけど、落ち着いた雰囲気と大自然のスケールを考えるならマングローブも素敵ですよね。

 

スリル満点!ベトナム名物「ワニ釣り」に挑戦

移動船に乗ってベトナム名物ワニ釣りへ!

フェンス付きの小さな移動船に乗ってワニ釣り開始!少しだけですが、川の真ん中あたりまで移動していきます。移動船にはスタッフさんがおり、餌付きの釣竿をセットして渡してくれますよ!

所要時間は大体15~20分くらいかな。その間、餌がワニに食べられてもすぐに新しい餌を準備してくれます。

 

餌に食いつくワニの迫力ときたら~毎度ドキドキしちゃいますね~!川の中にはワニが沢山いるので、すぐにワニが餌に食いついてくれます。

 

餌に食いつくワニの迫力!

難点としては、ここの池はあまり綺麗とは言えないので...正直なところ蚊やハエが結構飛んでいます。虫よけスプレーは持っていったほうがいいですね。

子供も大人も皆でキャーキャー言いながら楽しめるベトナムならではのスポットです!

 

ワニのモニュメントの写真スポット

おまけ。パノラマ展望台すぐ近く大きなワニのモニュメント!口の中に入って写真撮影ができます。意外と大人も楽しめました(笑)

 

(今回は行っていないけど)モンキーアイランドや塩田見学も

旅行者会社のカンザーツアーでは「モンキーアイランド」にも併せて行くことがほとんど。たくさんの猿たちで溢れかえっており、とても可愛いですが注意が必要です。敷地内には基本放し飼い、噛まないようになどの調教はされているようですが、財布やサングラス、食べ物、飲み物を盗るケースが多いです。

今回はプライベートツアーだったので行っていませんが、トラブルが多いのと特にアクティビティなどは充実しておらず。

最初にカンザーに行った時に行ったモンキーアイランドでは、妹のサングラスが危うく盗られるところでした...プライベートツアーであれば、行かなくてもいいかなぁとは個人的に思います。

 

また、海水を天日干し→蒸発させて塩を作る製法「塩田」見学もツアーに組み込まれていることがあります。今回行った時には塩田がまだできていない時だったので、車の中から軽く見て終わりました。。日本ではもうほとんど見かけない製法なので、タイミングが合えばこの機会に見学しておくと良いかと。

 

カンザーのハンユン市場でシーフードランチ

新鮮な海鮮がずらり!

ベトナム人旅行者で賑わう大規模海鮮市場「ハンユン市場(Chợ Hàng Dương Cần Giờ)」でお昼ご飯。※旅行会社のツアーだと市場ではなく、レストランになるかと思います。

魚や海老、蟹、タコなどなど種類豊富な海鮮を指差し・量・調理方法を伝えて直接注文することができます。ただし、ほとんど店員さんがベトナム語のみなので、注文する際にはガイドにお任せしたほうが良いかと!

 

地元民やベトナム人旅行者で溢れる市場

いやはや凄い熱気!!ベトナムには市場がたくさんありますが、これだけ海鮮がずらーーっと並んでいる市場はあまりないですね!アジアならではの市場の活気を体験できるのも旅の楽しみ。

 

ベトナム海鮮ランチを堪能

今回はガイドさんに希望を伝えて、美味しそうなものを選んで注文していただきました!どれもこれも新鮮で美味美味。

そしてこの市場に来た時点でツアーに参加した父はあまり海鮮が得意でないと(この時初めて知る笑)。一部の店舗のみですが、ベトナムのコムビンザン(ベトナムの家庭料理食堂)の屋台があったので、父はそちらではベトナム炒飯と鶏肉の甘辛煮を食べておりました。

市場内は正直暑いので、出来ればディナータイムがおすすめ。ですが、マングローブツアーはあまり遅い時間に行くと川の水位が下がることから、朝から出発することが多いのでランチになるかな。暑さ対策をしっかりと!

 

豪快に!マングローブ蟹を堪能♡

「マングローブ蟹を食べてみたい!」と一緒に来た友人からリクエスト。身はぎゅっと締まっており濃厚な味わい、旨みや甘味が強くこれまた美味しいのなんの♡ 海鮮市場に来たなら是非食べておきたいですね!

ちなみにテーブルにはウェットティッシュが置いてありますが、こちらは有料です。海老や蟹の殻を取っていると手が汚れるので、ウェットティッシュは持っていったほうがよいかとー!

ベトナム南部最大の海鮮市場「ハンユン市場」についてのブログはこちら

 

注意点・持ち物

マングローブの森クルーズ観光は自然溢れるツアーとなっています。特に乾季の時期は気温が高いので、暑さ対策が必須。

注意・持ってきたほうがいいもの

  • 帽子、タオル、ウェットティッシュ、歩きやすい服装
  • 水など飲み物(小まめに水分補給を!)
  • 虫よけスプレー、かゆみ止め
  • 酔いやすい方は酔い止め薬
  • 雨季の時期、大雨の場合はツアー中止になることも
  • メコンデルタほど観光地化されていないので、子連れ旅行は厳しい

 

メコンデルタとはまた違った魅力!大自然ツアーを満喫しよう

森林の生命力あふれる風景を思う存分感じられる大自然ツアー『マングローブの森クルーズ観光』を是非体験してみてはいかがでしょうか!個人で行くのは難しいけどツアーに参加しましょう~!

かれこれ6年ぶりくらいに訪れましたが、ホーチミン中心地に住んでいると感じられない自然の美しさを満喫することができました。

「メコンデルタはもう行ったことがあるけど、ホーチミンから行けるおススメの日帰りツアーはないかな?」そんな時の候補にも良きです。ぜひ!

 

スポット情報

スポット名 カンザー公園・マングローブ
住所 Tăng Hòa, Gò Công Đông District, Tien Giang, Ho Chi Minh city,Vietnam
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