ベトナム中南部のリゾート都市ニャチャン。美しいビーチや美味しいシーフードが有名ですが、実は歴史的な魅力もたっぷり!本記事では、古代チャンパ王国の名残をとどめる貴重な遺跡『ポーナガル塔(Tháp Bà Po Nagar)』をご紹介します。

マリンスポーツや泥温泉もやったしなぁ、って時にニャチャンの歴史スポットに訪れてみませんか?詳しく解説していきます!
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ポーナガル塔とは
【歴史】かんたん解説
2世紀から19世紀にかけてベトナム中南部を中心に栄えた国「チャンパ王国」。ベトナム南部は元々カンボジアの勢力下にあったことから、カンボジア軍に何度も侵攻されていたことから、カンボジアの世界遺産アンコールワットにはチャンパ王国の戦士たちが戦う姿も記されています。
勢力が増したチャンパ王国では聖域としてポーガナル塔を建設。ポールガル塔には女神像が祀られ、現在でもチャンパ王国の末裔といわれるチャム族の方がお参りをする場所。
ポーナガルは「国の母」を意味し、ニャチャンの美しい土地での地元の人々にとって今もなお重要な場所とされているのです!
【場所】ニャチャン観光地が集まる北部エリアへ
行き方・アクセス
ニャチャン中心部から車で約10分!バスで行くのには難しい場所なので、タクシーや配車アプリを利用しましょう。車で5分ほどの場所にニャチャン観光スポットのホンチョン岬、泥温泉もあり。

タクシー&Grab到着点からの行き方解説

降りた時に「え?ここどこ?」ってなった(笑)
バス停留所から近くはないので、基本的にはタクシー・配車アプリGrabなどで行かれる方が多いかと思います。入口すぐ近くに降りるのではなく、バスや車の駐輪場的なところに降車します。そのまま道なりに進んでいきましょう。

小高い坂を上がっていく
奥に見えている坂を上ってすぐにチケット販売所があります。のどかな風景を見ながら歩いて行くのも気持ちが良いね。
【拝観料】チケットを購入しよう!

チケット販売所
外国人旅行者も多いので、英語表記&英語が通じます。人数を伝えるだけでも良いので、スムーズに購入できますよー!
チケット料金は2025年2月時点で1人30,000ドンでした。

料金表&営業時間

チケットカードの絵柄にもポーナガル塔!
チケットが購入出来たら、次はチケットカウンター正面から見て右へ進むと入口があります。

入口:セキュリティゲート
敷地内への入口にはセキュリティゲート(改札みたいなやつ)があるので、そこにチケットを入れると敷地内へ入ることができます。ニャチャンの観光地はこのシステムを利用しているところが多いですね~
見どころ
ポイント① 八角形の焼きレンガで建てられた22本の柱
八角形のレンガで作られたメインの柱は直径1メートル以上、高さ3メートルを超える柱があります。Wikipediaによると、元々は大きな建物で、巡礼者が休憩して供物を買う場所だったと考えられているそうです。

写真スポットとしても人気!
ポイント② 古代チャンパ王国の建築様式!美しい5つの祠堂

ポーナガル神が祀られている祠堂
階段を上って1番上に5つの美しい祠堂。一番大きな祠堂にポーナガル神が祀られており、多くの観光客が参拝しています。
世界遺産にもなったダナンのミーソン遺跡などベトナム各地にあるチャンパ遺跡と同じ建築方法で建造されているのも特徴です。

祭壇内にも入ってみよう!
5つの祠堂内に入ることができ、中には祭壇があります。祭壇内は写真NGなので画像は掲載できませんが、ポーナガル女神やリンガ、シバ神などヒンズー教の神々が祀られてます。
塔によって祀られている神様が違うので、それぞれ見学してみてくださいね。

敷地内にはお土産も販売
祠堂があるエリアには、レプリカのお土産も販売しています。ただし、正直すぐ壊れそうなのと空港でレプリカであることを証明しなければいけなくなる可能性があるので、お土産は積極的に購入しなくてよいかなと…。
ポイント③ 子宝祈願の像もある「博物館・資料館」

チャンパ王国の歴史を感じられる博物館・資料館
祠堂の裏あたりにチャンパ王国の文化価値の資料などが展示される博物館があります。簡易型の博物館ですが、ポーナガル像や子宝祈願の後利益があるとされている像も展示。

ポーナガル神
10本の手を持つポーナガル神(Ponagar)は、ベトナムのニャチャンにあるポーナガル塔に祀られているヒンドゥー教の女神。特に豊穣と繁栄の象徴とされています。
古代チャンパ王国の文化に深く根ざしており、塔はその信仰の中心地として機能してきました。

冠婚葬祭の衣装
シヴァ神のリンガはシヴァのエネルギーを示し、リンガが祀られているところには女神のエネルギー)にまつわるものが共に祀られて崇められています。子宝や不妊症に効果があるとされており、チャンパ王国各地で発掘されているそうです。
その他にも遺跡を発見した時の写真など、歴史的な価値のある展示物が見ることができますよー!
ポイント④ チャム民族の女性たちによる民族舞踊
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ポーナガル塔・祠堂の周辺で1日に数回チャム族の女性たちによる民族舞踊を見ることができます。時間は決まっておらず不定期、今回残念ながら直接見ることはできませんでしたが、タイミングが合えば是非見てみてね。
ポイント⑤ 小高い丘から眺めるニャチャンの街並み

美しい街並みを眺めよう
小高い丘の上に位置しており、ニャチャンの街並みを一望できますよ~!穏やかな雰囲気の海、山と川の調和がとれた景色を眺められるので、ポーナガル塔に来たら眺めてみてね。
今回は昼に行きましたが、夕暮れ時は塔全体がオレンジ色に染まって美しいと評判。
訪れる時期や時間帯、注意点について
乾季の時期なら午前中の早い時間、夕方の涼しい時間帯に
ベトナム中南部ニャチャンは熱帯気候。日本のような四季はなく、平均的に屋根のようなものはないので、気温が高い時間帯に訪れるのは控えたほうが良いです。

涼しい時間帯に行こう!
ニャチャンの平均気温は30℃前後。湿気が多いので実際の気温より体感はもっと暑く感じやすい。気温関係なく、ほぼ外にあるので雨が降っている時にはオススメしません。
ニャチャンの雨季乾季
乾季:3月~8月 雨季:9月~2月
雨季は少し気温が下がり、今回は2月頭に行ったので気温は25度くらいと、昼間でも外出しやすい時間帯だったので昼間に行きました!ポーナガル塔は、朝6時から入れるので特に乾季に行くなら朝の時間帯が良き!
露出が多い服はNG

訪れる時は服装に気を付けて
ミニスカートやキャミソールなど、肌の露出が多いと入場することはできません。半袖とかなら全然OK、靴もサンダルとかでも大丈夫です。

参拝者向けの衣装も無料貸し出し
祠堂に入って参拝をきちんと行いたい場合は、参拝者向けの衣装も無料貸し出ししています。
こちらは祠堂に入る際に絶対に着ないといけないわけではなく、敷地内に入る時の恰好でOKですが、旅行者さんにも無料で貸し出ししてくれるのはありがたいですね!
【まとめ】ニャチャンの歴史と文化を学べる観光スポット
今回はチャンパ王国の遺跡『ポーナガル塔』について紹介させていただきました。

建築の美しさと歴史について学ぶことができる観光スポット。事前に知識を入れたほうがより楽しみやすいかと思うので、行く前にまた確認してね。ぜひ!
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スポット情報
スポット名 | ポーナガル塔(Tháp Bà Po Nagar) |
住所 | 2 Tháng 4, Vĩnh Phước, Thành phố Nha Trang, Khánh Hòa,Vietnam |
地図 | Google Mapを開く |
営業時間 | 06:00~18:00 |
WEB・SNS | なし |