ベトナムのサンドイッチ、バインミー(Bánh mì)。一見フランスパンのように見えますが、柔らかで食べやすく、パテなどの具材、野菜、ベトナムならではのソースが相まって絶妙な味わいに♡ 日本でも専門店が増えている人気ぶりですよね!
ベトナムのサンドイッチ「バインミー」の事をもっと詳しく知りたい方向けに! この記事では、バインミーの歴史や魅力、定番から変わり種、そして、更に現地だからこそ味わえるバインミーを使ったベトナム料理など、その魅力を余すことなくご紹介します。
そもそもバインミーとは?
ベトナムのサンドイッチ「バインミー」とは、柔らかいフランスパンに具材を挟んだベトナムのサンドイッチのこと。ベトナムにはバインミーの屋台がいたるところにあり、どこでも買える手軽なファストフードで、国民食と呼ばれるほどポピュラーな食べ物。
ベトナムハムやレバーペースト(パテ)、甘酸っぱいナマス、パクチーなどの野菜を具材にするのが定番。さらに焼売や目玉焼きを入れたりと多種多様な味わいを楽しめる点が魅力の一つ。仕上げにベトナム魚醤ヌックマムやチリソースをかけていただきます。
実は「バインミー」とはベトナムフランスパンだけではなく、本来は「パン」を意味する総称。以前はベトナム語での一般的なバインミーの名称は「Bánh mì kẹp(バイン・ミー・ケップ:"kẹp"は「挟む」の意味)」でした。
現在はそれが省略され、ベトナム風のサンドイッチのことを「バインミー」と呼ぶように。
バインミーとフランスパンって違いって?
フランスパンは外がかりっと、中はふわっとしているのに対し、バインミーは 外は薄く、中は気泡が多くとても軽いのが特徴です。具材としっとり馴染みやすいのもバインミーの魅力ですね。
歴史的背景としては、19世紀ベトナムがフランス領インドシナだった時代に、フランスの文化が入ってきた時期からパンが普及され始めました。(参照:wikipedeia)
当時まだベトナムでは、フランスパンは高級品とされ、簡単に買うことはできませんでした。そんな中、少量の小麦でも膨らむようにとベーキングパウダーを多めにして焼き、米粉を加えても軽いのにもっちりとした食感になったのが、現在のバインミーとなったそうです。
ちょっとユニークな変わり種バインミー
真っ黒!?竹炭バインミー
ホーチミン市Phu Nhuan区にある真っ黒バインミー。その黒さの招待は竹炭、ベトナム語では「Bánh mì than tre(バインミータンチェー)」と言います。※Thanh Tre=竹炭
店舗によっては更にイカ墨が入っているお店もあり!そんな竹炭バインミーを販売しているのは、1日1,000個のバインミーを売り上げる有名店「Banh Mi Hoang Phat(バインミーホアンファット)」。
通常のバインミーと味に違いはあるの?と気になっておりましたが、確かにぱっと香りを嗅いだだけだと、正直さほど大きく普通のバインミーと変わらない印象。実際に食べてみると香ばしさがより感じられて、またこれが食べ終わるまで香ばしさを楽しめる味わいとなっています。
ハイフォン名物!細長いバインミー?
ベトナム北部の湾岸都市「ハイフォン(Hai Phong)」名物のバインミークエ(Bánh mì que)。通常のバインミーより細長く、基本はレバーパテとチリソースを塗るのみとシンプル。
ベトナム全土で食べられており、具材もお店によってはバインミーと同様の具材が挟まれているところも。バインミーよりも軽くてよりさくっと食べやすい!
バインミーを使ったベトナム料理
朝食にぴったり!鉄皿バインミー「バインミーチャオ」
バインミーチャオ(Bánh mì chảo)とは、ベトナムサンドイッチ「バインミー」の一種。熱した鉄皿にトマトソースをベースにパテやベトナムハム、ミートボール、野菜などの具材をバインミーことベトナム風フランスパンに乗せて食べるベトナム料理。
ベトナムらしい朝ごはんを食べたい、B級グルメにチャレンジ!バインミーも美味しいけど「バインミーチャオ」も日本人好みかと♡
バインミーを蒸す!?お店ではちょっと珍しいベトナム家庭料理「バインミーハップ」
「バインミーハップ(Bánh Mì Hấp)」とは、ベトナムのフランスパン「バインミー」を輪切りにして蒸し、牛肉やひき肉、野菜などを乗せて食べる家庭料理。サクサクのフランスパンをまさかの蒸しちゃいます!
元々は余ったパンで作られる庶民料理。煮込まれた牛肉や玉ねぎ、食感のアクセントにピーナッツ。タレでふよふよ柔らかくなったバインミーと食べる何ともユニークな味わいです。
若者向けの屋台フード!塩チリバインミートースト「バインミーヌォンムォイオット」
日本ではまだないのではないでしょうか!「Bánh mì nướng muối ớt(塩チリバインミートースト)」。
作り方はベトナムのフランスパン(バインミー)を焼き、麺棒で広げます。塩や砂糖、チリソース、ベトナムの海老風ラー油(サテ)などを混ぜて作った塩チリソースとバターを塗り、更にオーブンで焼き上げる屋台フードです。
夜に若者たちで賑わうエリアでよく販売されていますね!バインミーを使ったユニークかつジャンクな味わいも楽しい一品。店舗によってはバインミーをまず炭火で焼くことで香ばしい香りがさらに食欲をそそる!!
ベトナム料理は奥が深い!現地で本場グルメを楽しんでくださいー!
日本でも専門店が増えている人気のベトナムソウルフード「バインミー」。定番のベトナムサンドイッチはもちろん、まだ日本では食べられないバインミーも実はあるのです。
ベトナム旅行やベトナム料理に興味がある、バインミーを極めたい!そんな方はぜひ参考にしてくださいね。
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