2024年7月1日からベトナム国家銀行の通達により、ベトナム国内の銀行で1,000万ドン(約62,300円)を超えるオンライン取引を行うには、生体認証(顔認証&指紋認証)が必須となりました!この規制は、日本在住者を含む全ての銀行口座利用者に適用されます。
今回はベトナム銀行口座を持つ在住日本人向け、『ベトナム銀行口座で生体認証を登録するやり方』について解説していきます。
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目次
ベトナム銀行口座:生体認証について
なぜ生体認証が必要になったの?
近年、ベトナムではオンラインバンキングやモバイルバンキングの利用が急速に拡大しています。しかし、その一方で不正アクセスによる被害も増加し、トラブルも多発。。
そのためベトナム国家銀行の決定2345号に基づき、オンライン決済およびカード決済の安全性とセキュリティを強化。銀行口座の紐づけとして生体認証の導入を決定しました。
1,000万ドン以上、1日2,000万ドン以上の電子取引の場合必要
2024年7月以降、1,000万ドン(約62,300円)以上の電子取引をする場合、生体認証をしていることが条件となります。
一度の送金が1,000万ドン未満であっても、1日の合計取引額が2,000万ドン(約12万2,600円)に達すると、その日の次回以降の送金には生体認証が必要です。
生体認証が必要となる取引は下記となります。
対象となる電子取引
- オンラインバンキングによる送金
- オンラインショッピングでの支払い
- 公共料金の支払い
生体認証の紐づけは、ベトナムの全てが銀行が対象です。
生体認証の登録方法~流れや条件、実際の登録した感想について~
準備するもの&注意点
銀行で生体認証を登録する前に、まずは下記のものを準備しておきましょう。
必要なもの
- パスポート・ベトナムの在留許可証(VISA)
- スマホ ※注意点あり
ここで注意点あり。私はtimo、夫はtimoとVietcom Bank(ベトコムバンク)の銀行口座を持っておりまして。
Vietcom Bankでは、SIMカードを登録した時の情報が引っ越す前の住所だったため、在留許可所に記載されているものと合っていないと。。そのため、まずは契約している電話番号の会社の支店に行き、新しく情報を更新してからでないと生体認証ができないとのことでした。。
全ての銀行がそうなのか分かりませんが、もし新しい住所に登録していない場合は更新しておいたほうがよいかと。また、実際に生体認証に行った友人の声やSNSで投稿されている内容からこんな声も。
- 支店によっては生体認証がまだ対応していない
- (2024年7月上旬の現時点)銀行によっては生体認証の対応がされていない(ベトナム人の友人は先週ACB銀行で生体認証の登録に行った際に、まだこの銀行では登録できないと言われたと伝えられました。今はできるかもなので確認してください)
銀行に行く・本人確認書類を提示
ベトナム人はアプリでも生体認証登録ができますが、日本人を含む外国人はIDカードを持っていないので直接銀行窓口まで行って登録する必要があります。ってことで銀行に行ってきました!
生体認証データを登録する&「生体認証登録」のベトナム語
スタッフさんに生体認証登録をしたいことを伝えましょう。ベトナム語で生体認証登録したいことを伝える場合は
「Đăng ký xác thực khuôn mặt」
で分かってくれます。また、今持っているベトナム銀行の生体認証登録情報について調べたい場合は、「Đăng ký xác thực khuôn mặt (銀行名)」で検索すると表示されますよ~!
パスポートなどを渡してスタッフさんに手続きしてもらいます。書類に各内容は基本情報とサインくらいかなと、分からなければスタッフさんが教えてくれます。
timo銀行の場合ですが、アプリを起動→スタッフさんに操作を教えてもらい写真撮影。私も夫も指紋認証(これも実際は3分くらい)は済んでいるので、残すところは顔認証の撮影です。
夫は壁で撮影と言われたけど、私はソファで座ったままでもいいよとスタッフさんによって言うことは変わりましたが(笑) 画像の丸枠内に顔が収まるように自動撮影されます。
ただアプリではOKと出たものの、スタッフさんチェックにより前髪がかかっているので一度やり直し。これで無事に生体認証登録が完了しましたー!
まとめ
今回はベトナム銀行の生体認証の条件や登録方法について、ご紹介させていただきました。混み具合やスタッフさんにもよりますが、大体すんなりいけば20分~30分かからないくらいで完了します。
生体認証登録後に夫が家賃の振込で使ってみたところ、無事に送金することができました。