ハノイの象徴ともいえる ホアンキエム湖(Hoàn Kiếm Lake)。 朝はジョギングする地元の人々、昼は観光客で賑わい、夜はライトアップで幻想的な雰囲気に包まれます。
その湖の中央に、赤い橋でつながれた小さな島があり、そこに建つのが今回ご紹介する 『玉山祠(Ngọc Sơn Temple)』。

ハノイ観光にぴったり!
伝説の巨大亀が守るといわれる、ハノイの有名観光スポットです!
「玉山祠」ってこんなところ
- ホアンキエム湖に浮かぶ小島に建つ歴史ある寺院
- 朱色のテーフック橋を渡って入る人気観光スポット
- 湖にまつわる伝説の巨大亀でも知られる
- 旧市街やハノイ大教会から徒歩圏内
今回は『玉山祠』の基本情報を始め、料金や見どころを詳しく解説していきます。
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目次
アクセス(場所・交通)・料金
旧市街から歩いてすぐ!観光の合間に立ち寄れる好立地
ハノイ旧市街の中心にあるホアンキエム湖の北側、小さな島の上に建つ寺院『玉山祠』。湖と朱色の太鼓橋「テーフック橋」でつながっており、誰でも歩いて渡ることができます

「玉山祠」入口
左側には「縁」、右側には「福」の文字が大きく掲げられています。これらの文字の間に縦書きで書かれているのは、左右で対になる漢文「対聯(タイレン)」と呼ばれるものだそうです。

全体撮影するの忘れたけど、左手には「筆搭」
入ってすぐ左側の積み重ねられた石の上には「筆搭(Tháp Bút /The Pen Tower)」。注目して写真撮るのを忘れて見切れておりますが!!
この筆塔は「学問や知識をもって世の中を正しく照らす」という精神を表しており、知識・知恵・正義の象徴とされています。全体としては「寫青天(聖典を写す)」と書かれており、意味は「学問や知識をもって世の中を正しく照らす」。

ホアンキエム湖も綺麗に見えるよ~!
旧市街からは徒歩5分ほど。最寄りのバス停は「Đinh Tiên Hoàng(ディンティエンホアン)通り」沿いにあり、公共交通でもアクセス可能。
湖周辺にはカフェやお土産店も多く、朝や夕方には散歩を楽しむ地元の人々でにぎわいます。
チケット販売所・入場料(料金)について

チケット販売所
入口から少し進むと、右手にチケット販売所があるので先にチケットを購入しましょう。(手前の外国人の方のカバンが気になるで...!笑)
営業時間は、2025年10月現在は「月~木 07:00~19:00 / 金~日 07:00~22:00」です。

料金表(2025年10月現在)
玉山祠のチケット料金は1名につき、50,000ドン(約280円)。年齢が15歳以下は無料になります。
学生は25,000ドン(※ただし、学生手帳や学生証の提示が必要なので、外国人は適用されないかと。身分証明書がない場合は身長130cm未満)。


いざ玉山祠へ!

入口付近にいる警備員さんにチケットを渡してね~
奥へと進んでいくと20mほど進むと、本殿への門があります。ここから先はチケットが無いと入れないので、警備員さんにチケットを渡してくださいね~!

露出が多い服装の時は長シャツもレンタル可能
ココでまた注意点!警備員さんのチェックにより、露出が多いと判断された場合は入口にあるカゴの中から、長いシャツを渡されます(無料)。
露出が多い服を着てきた場合は、シャツを着ないと敷地内に入ることができません。出来れば事前にあまり露出が高い服は着ないようにしましょうね~!
「玉山祠」の歩き方・見どころ
①棲旭橋(テーフック橋)

湖岸から伸びる真っ赤な橋「テーフック橋(Thê Húc)」
この橋の名前「Thê Húc」は、「朝日を宿す・朝の光を受ける」という意味。 まさに“朝の光のエネルギー”を感じるパワースポットとしても人気です。
新しい一日を迎える希望や活力、知恵と正しさの象徴である光を受ける という願いが込められています。

朱色が映えますな~
帰りの時はちょうど人がいなかったけど、橋の上から写真撮影を楽しんでいる観光客で賑わっています。
②得月樓

この奥が本殿
橋を渡り切ると更に門があり、門の上には「得月樓」と表記されていますね。門の左下には亀、右下には麒麟の絵が描かれていますね。

刀と書物を乗せた亀
ベトナムでは亀は聖なる動物とされ、穏やかさや安定、そして知識を大切にする精神。刀と書物を乗せている様子は、文と武、知と力の調和を意味し、教的な理想「文武両道」を象徴しているともいわれます。

麒麟
麒麟は、中国・ベトナムの伝統では「吉兆・繁栄・徳を持つ聖獣」として語られています。「徳を備えた者が出でてくる」「豊かさと平和な時代が訪れる」という願いを象徴とされているとか(諸説あるそうです)
③鎮波亭

鎮波亭
玉山祠の境内に建つ「鎮波亭(ディン・チャン・バー/Đình Trấn Ba)」は、湖に面して建てられた八角形のあずまやです。1865~1866年ごろ、儒学者によって再建。
玉山祠の正面に立ち、風水的に「波を鎮め、外からの気を整える」役割を持つ建築とされています。

「鎮波亭」の湖側にフォトスポットあり
現在はホアンキエム湖を一望できるフォトスポットとしても人気!上記の画像にある、石の板の上に乗って写真を皆さん撮影されています(ちょっと怖い!)
④正殿(寺院内は写真NG)

陳興道将軍(Trần Hưng Đạo)、文昌帝君(学問の神)、医薬の守護神などが祀られており、 地元の人たちは健康や学業、商売繁盛を祈願に訪れます。

寺院内は写真撮影不可なので注意
現在は寺院内は写真撮影NGなので割愛しますが、「文の神:文昌帝君」「武の神:関羽(関聖帝君)」「医学の神:呂祖」が鎮座しています。
そして、13世紀に蒙古を撃退した陳興道(チャン・フン・ダオ)氏も祀られているので、ゆっくりと見学されてくださいね~。
⑤伝説の巨大亀のはく製

本殿のすぐ隣へ!伝説の亀のはく製を見に行く
玉山祠の一室には、ホアンキエム湖で長年親しまれてきた「伝説の亀」の剥製が展示されています。正直、部屋は結構狭いので、訪れる人の人数を見ながら見学したほうがいいかと~

部屋には大きな亀のはく製が2匹!
希少な大型のソフトシェル・タートルに属するとされ、2016年に湖で死亡した個体がその後保存処理を受け、2019年に祠で一般公開されました。

体調2m、重さ250㎏の亀のはく製
ホアンキエム湖の伝説は、15世紀の黎利(レ・ロイ)が湖で「神剣」を授り、軍を退けた。その後、平和になったため湖の大亀に剣を返したという物語。
以降、湖は「還剣(剣を返す)湖」と呼ばれ、亀は王国の守護とされ、玉山祠や亀の塔はその象徴となりました。

そして、ここに展示している大きな亀は1968年に捕獲されたもの。「還剣伝説」に登場した亀ではないか、とのことで、今も大事に展示されているのです。
夜のライトアップ&毎週土曜ナイトショーについて

夜は寺院全体が煌びやかに
季節によっては日中は歩くのは暑いので、夕方以降の涼しい時間帯に行くのも◎ 夜は玉山祠がライトアップされており、より幻想的な雰囲気を漂わせていますね。

テーフック橋も朱色がより華やかに光る
やはりホアンキエム湖の象徴でもあるテーフック橋のライトアップは、特に美しいものですね~。こちらは玉山寺に入らず、入口横の辺りから撮影可能です。

毎週土曜日はナイトショーも開催!
2024年2月より始まった「Ngoc Son Night Show」は、毎週土曜19時30分・20時30分・21時30分から開催されているとのこと!
ただし、今のところ色んなサイトで見ても、書いてること結構バラつきあり。。『玉山祠』にまつわる還剣伝説や歴史などになぞった鑑賞するタイプのショーだと思われます。
予約はZalo、もしくはHotlineで連絡とのこと。これは一度調査に行かねばだな。
まとめ
今回は、ホアンキエム湖の中心に浮かぶ『玉山祠』を紹介させていただきました。

朝の涼しい時間帯でホアンキエム湖をゆっくり眺めながら見るのも良し、日没後ならライトアップされた様子も素敵ですよ~!ぜひ。
スポット情報
| スポット名 | 玉山祠 / Ngoc Son Temple / Đền Ngọc Sơn |
| 住所 | P. Đinh Tiên Hoàng, Hàng Trống, Hoàn Kiếm, Hà Nội city,Vietnam |
| 地図 | Google Mapを開く |
| 電話番号 | 02439422377 |
| 営業時間 | 月~木 07:00~19:00 / 金~日 07:00~22:00 |
| WEB・SNS・LINE | なし |


